
こんにちは!KIDOTAROです。
鉄道技術展2023@幕張メッセのPANDROLブースで一番目を引いていた展示品はバンガード・レール締結装置という製品でした。
このバンガードは、なんと、レールを浮かせて締結するそうです(!!)
PANDROL社のエンジニアの方に聞いたところ、以下のような説明でした。
・通常のレール締結装置は、上から下へ、縦方向に力を加えて締結する。
・一方で、バンガードは、左右から、横方向に力を加えて締結する。
・レールの腹部を押さえることになるが、レールとの接触部分はゴムであり、レール縦方向に非常に柔らかいばね定数を与える。
・そのばね定数は、5MN/m~10MN/mと非常に柔らかく、騒音振動をシャットアウトする。
・レール縦方向の変位はその分大きくなるが、鉄道総研の試験で安全性は実証済み。また、一部の鉄道会社で試験敷設済み。
ということで、その見た目からも明らかですが、普通の締結装置とは全く異なるコンセプトの締結装置のようです。
また、PANDROL社のエンジニアの方は「どこでも使われる製品ではなく、問題が起きた区間に使用されるソリューションです」と言っていました。
なるほど、、騒音振動問題が起きている区間の対策品として位置付けられているということですね。確かに住宅街やっ病院の近くなどに敷設されているとのことでした。
どのくらいの防振防音効果があるのか、気になりますよね?技術展の会場で大人気だったので、こちらでご紹介します!
1.イギリス ロンドン地下鉄での事例
区間 :ビクトリア線
軌道構造:スラブ軌道への敷設
敷設年 :2000年3月
低減dB :16dB
年間通トン:40百万トン
2.イギリス 海峡トンネル接続線(ユーロスター)での事例
区間 :ロンドン セントパンクラス駅周辺
軌道構造:スラブ軌道
敷設年 :2000年3月
低減dB :新線建設なのでデータなし
期待効果:駅周辺施設の価値増加
3.香港 空港線での事例
区間 :空港線
軌道構造:高架橋、既存タイプレートへの敷設
曲線半径:R300m
敷設年 :2004年1月
低減dB :8dB以上
4.イタリア ミラノ地下鉄での事例
区間 :トンネル区間2か所
軌道構造:トンネル直結軌道
曲線半径:直線およびR260m
低減dB :10.5dB以上
5.中国 北京地下鉄での事例
区間 :北京地下鉄5号線
軌道構造:トンネル直結軌道
敷設延長:タイプレート30,000枚以上(軌道延長約10㎞)
低減dB :12dB以上
その他 :既設のトンネルへの敷設であったため、小型のバンガードを開発した。
6.スペイン マドリッド地下鉄での事例
区間 :マドリッド地下鉄11号線
軌道構造:直結軌道(短マクラギ埋込構造)
敷設年 :2001年8月
低減dB :約24dB
7.オーストラリア パース地下鉄での事例
区間 :パース地下鉄
軌道構造:トンネル直結軌道
敷設延長:2㎞
曲線半径:R140m
敷設年 :2007年
8.中国 南京地下鉄での事例
区間 :南京地下鉄1号線
軌道構造:トンネル直結軌道
敷設年 :2010年
低減dB :約11dB
いかがでしょうか?
恐らく専門家の方であれば、とんでもない低減dBであることがお分かりになるのではないでしょうか?
しかも世界各地で長年敷設されているのですね! もしより詳しくお知りになりたい方はご連絡下さい!