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パンドロールクリップのCO2排出量はどのくらい?

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パンドロールクリップのCO2排出量はどのくらい?

カーボンニュートラルを目指す社会において、製品の製造時のCO2排出量を測る取り組みが昨今行われています。

欧州では鉄道事業者がサプライヤーに対して、CO2排出量の把握およびその削減を求めており、それを入札参加資格にする事業者も出てきました。

身近な軌道材料はどうでしょう?英国で製造され、日本に輸送されるパンドロールクリップのCO2排出量を調べてみました。

分かったのは以下の点です。

 

・クリップ製造時(原材料(鉄)の製造~輸送~クリップ製造)の排出量:1.11㎏・CO2/個

・クリップ輸送時(英国工場~日本の港):0.19㎏・CO2/個

・合計すると1.40㎏・CO2/個

・CO2排出量の計算は大変。公式に認められるには第三者機関の認証が必要。

 

EN規格に則って計算した結果です。パンドロール社では品質保証部が対応しましたが、専門のコンサルタントも巻き込み、およそ3か月程度掛かりました。

しかしながら「世界で最初にCO2排出量を算出したクリップ」となりました。

 

クリップ1個を製造し、日本に輸送するには、1.4㎏/個のCO2が排出されます。比較情報がありませんので、多いとか少ないとか、評価は難しいですよね。

ご参考までに、高炉を使って鉄を作ると、鉄1㎏あたり2.0㎏程度のCO2が排出されます。英国パンドロール社では、電炉で作った鉄を使っているので、クリップの材料となる鉄1㎏が作られる際に排出されるCo2は0.5㎏程度です。素材としては鉄は優秀で、アルミニウムや炭素繊維だとそれぞれ1㎏を作るのに、13㎏・22㎏程度のCO2が排出されると言われています。

パンドロール社では、材料である鉄を再加熱し→プレス機を使って曲げ→オーブンで熱処理を行うのですが、その工程から排出されるCO2もあるわけですね。もちろん鉄や製品の輸送から排出されるCO2もあります。

このように各工程で排出されるCO2を一つ一つ計算していくのが大変でした。なお、計算は国際規格で定められた方法があるのですが、きちんとそれに沿って計算されたことを対外的に証明するには第三者認証が必要です。

 

計算結果の表(例) 分かりにくいですよね。。

 co2.png

カーボンニュートラルを目指していくうえで大事なのは、現状を改善していくこと、つまり、CO2排出量を減らしていくことだと思います。計算したCO2排出量はあくまで現状であり、それは現時点の製造活動に必要なものですから、それを多い少ないと評価するよりも、どの工程で減らしていくかという発想や取り組みこそ価値があることだと思いました。

 

そしてその第一歩は、計算してみること。計算結果を把握することで、CO2削減の取り組みに繋がります。

CO2排出量の算出をお考えの方には、助言が可能と思いますので、お気軽にお問い合わせください。

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